とうしみの備忘録

備忘録にしたい

RPMで意図しないRequiresが付くときの対応

RPMパッケージを作ったときに、最初の人が割と雑だったせいでRPMの依存関係による問題を抱えていました。 バイナリがupx等によりパッキングされていたため、Requiresが自動でつかなかったようです。 最悪つかないことはいいんですが、upxでパッキングしなかった際に同一のパッケージとみなされず、別々のパッケージとしてRPMがインストールされてしまいました。

対策は、たとえば以下のようなSPECファイルがあった場合に

Summary: summary
Name: name
Version: 1.0.0
License: License
Release: 1
Source: %{name}-%{version}.tar.gz

AutoReqProv: no を足すことでRPMのRequiresを足さずに済みます。

Summary: summary
Name: name
Version: 1.0.0
License: License
Release: 1
Source: %{name}-%{version}.tar.gz
AutoReqProv: no

参考

centos - Disable rpmbuild automatic requirement finding - Stack Overflow

ConoHaのドメイン取得サービスに移管してみる(Whois代行/Route53設定確認)

思ったより長かったので、後編も書きます。
後編では、Whois情報公開代行を利用する設定を行うのと、Route53が使われていることを確認します。
ただ、Whois情報公開代行を有効にする前(移管直後)にWhoisがマスクされていなかったかどうかまで確認できていないため、もしかしたら更新しなくてもいいかもしれません。

Whois情報公開代行

Whois情報公開代行は、基本的にはインターネット上に公開するドメイン所有者情報を、ドメイン提供企業によってマスクするサービスです。個人情報がWhoisに載らなくなるので、個人でドメインを取るなら必須かなと思っています。

  1. ドメインリストから移管したドメインをクリックすると詳細が見れます。
    この画面で、ドメイン名をクリックすると詳細ページに移動します。 f:id:toushimi:20190927143013p:plain

  2. ドメイン情報/契約情報を見る
    Whois代行設定: 未契約 前半の設定でもWhois情報公開代行設定の設定はなかったため、今は個人情報がインターネットに公開されちゃっています。困りました。 f:id:toushimi:20190927143737p:plain

  3. Whois情報公開代行設定の仕方を調べる
    以下のサイトを参考にしようとしましたが、そもそもON/OFF設定は出ていません…。サポートには情報がないようです。 support.conoha.jp

  4. ドメイン更新のところでWhois代行の申し込みが見つかる
    カチカチしてたら見つかりました。どうやら1回は更新しないといけないようです。
    それにしても、更新年数分の申込みとなりますってどういう意味だろう。1年契約したらWhois代行も1年?更新期限が再来年の2月なので、今1年半ぐらい期限がありますが、来年の今日に期限が切れるのかな…… あとで聞いておきます。
    f:id:toushimi:20190927145217p:plain

  5. とりあえず更新
    どうせすぐにドメインはいらなくならないですし、とりあえず1年更新してみます。 f:id:toushimi:20190927145603p:plain

  6. 1年更新した
    更新したらON/OFF設定が出てきました。移管の場合は更新必須ですね。 f:id:toushimi:20190927145849p:plain

  7. ONにしたけど、UI上はWhois情報がマスクされていない
    契約種別は個人のはずなのに法人だし、氏名は真面目に自分の名前でした。なんでだろう。 f:id:toushimi:20190927150419p:plain

  8. Whoisを引く
    実際にWhoisで引くのが代行の表示になっていればいいやと思って、whoisを実行。

[Querying whois.verisign-grs.com]
[Redirected to whois.discount-domain.com]
[Querying whois.discount-domain.com]
[whois.discount-domain.com]
Domain Name: <ドメイン名>
Registry Domain ID: 1780733630_DOMAIN_NET-VRSN
Registrar WHOIS Server: whois.discount-domain.com
Registrar URL: http://www.onamae.com
Updated Date: 2019-09-27T00:00:00Z
Creation Date: 2013-02-16T00:00:00Z
Registrar Registration Expiration Date: 2022-02-16T00:00:00Z
Registrar: GMO INTERNET, INC.
Registrar IANA ID: 49
Registrar Abuse Contact Email: abuse@gmo.jp
Registrar Abuse Contact Phone: +81.337709199
Domain Status: clientTransferProhibited https://icann.org/epp#clientTransferProhibited
Registry Registrant ID: Not Available From Registry
Registrant Name: Whois Privacy Protection Service by ConoHa
Registrant Organization: Whois Privacy Protection Service by ConoHa
Registrant Street: 26-1 Sakuragaoka-cho
Registrant Street: Cerulean Tower
Registrant City: Shibuya-ku
Registrant State/Province: Tokyo
Registrant Postal Code: 150-8512
Registrant Country: JP
Registrant Phone: +81.367020428
Registrant Phone Ext:
Registrant Fax:
Registrant Fax Ext:
Registrant Email: info@conoha.jp
Registry Admin ID: Not Available From Registry
Admin Name: Whois Privacy Protection Service by ConoHa
Admin Organization: Whois Privacy Protection Service by ConoHa
Admin Street: 26-1 Sakuragaoka-cho
Admin Street: Cerulean Tower
Admin City: Shibuya-ku
Admin State/Province: Tokyo
Admin Postal Code: 150-8512
Admin Country: JP
Admin Phone: +81.367020428
Admin Phone Ext:
Admin Fax:
Admin Fax Ext:
Admin Email: info@conoha.jp
Registry Tech ID: Not Available From Registry
Tech Name: Whois Privacy Protection Service by ConoHa
Tech Organization: Whois Privacy Protection Service by ConoHa
Tech Street: 26-1 Sakuragaoka-cho
Tech Street: Cerulean Tower
Tech City: Shibuya-ku
Tech State/Province: Tokyo
Tech Postal Code: 150-8512
Tech Country: JP
Tech Phone: +81.367020428
Tech Phone Ext:
Tech Fax:
Tech Fax Ext:
Tech Email: info@conoha.jp
Name Server: <NameServer>
DNSSEC: unsigned
URL of the ICANN WHOIS Data Problem Reporting System: http://wdprs.internic.net/
>>> Last update of WHOIS database: 2019-09-27T00:00:00Z <<<

どうやらConoHaの設定っぽいです。しっかり守られていますね。 ちょっとわかりにくかったですが、一応設定完了です。

Route53の設定

Route53の引き継ぎはすでにできていました。 気にしなくても良かったです。 f:id:toushimi:20190927151233p:plain

感想

ConoHaのドメイン取得サービスに移管してみる(gTLD移管編)

さくらのドメインで.netと.jpのドメインを契約しているけど、ConoHaにするとめっちゃ安くなる気がする。 比較をしてから移管をしてみます。

ドメイン取得サービスに求めること

  • 個人でやっているので、住所とかを見せたくない
  • Route53を使っているので、Route53の設定を次でも使いたい
    • NameServerが好きなものを選べること

決定の材料

  • 満たした上で更新費用が安いこと
    • 移管費用は考慮しない

他のサービスは?

上の点だけでいいから、比較をします。価格は求める機能をすべて含めた価格で比較します。.netの場合です。

サービス名 価格 Whois代行 NameServer変更 URL
さくらのドメイン 1,852円/年 https://domain.sakura.ad.jp/
お名前.com 1,480円/年 980円/年 https://www.onamae.com/service/d-renew/price.html
value-domain 1,620円/年 https://www.value-domain.com/domlist.php
ConoHa 1,280円/年 https://www.conoha.jp/wing/domain/

有名どころのお名前.comやvalue-domainと比べると明らかに安いですね。
検証時点ではスタードメインは知らなかったので考慮していません。このはちゃんに貢ぎたかっただけです。

じゃあ移管していきましょう。

移管手続き(転出)

  1. さくらのドメインからは、契約ドメインのリストからアクセスできます。右の「転出」ボタンをクリック。 f:id:toushimi:20190926162633p:plain

  2. 次は問い合わせ画面になります。専用のUIがあるわけではなく、問い合わせで対応してもらうようになります。 f:id:toushimi:20190926162725p:plain

  3. 質問内容に色々入力します。今回はお金が問題なので、「料金に不満」をチェックして、注意事項の同意をして、申請ドメインを記載して(基本的に入っています)、次へ。 f:id:toushimi:20190926163101p:plain

  4. ドメイン移管(転出)依頼 ドメイン名というタイトルのメールが来ます。これは自動応答メールなので、担当者のメールを待ちます。

  5. ある程度時間が経つと、gTLDドメイン移管(転出)依頼というメールが来ます。(今回は.netドメインなのでgTLDドメイン移管となります) f:id:toushimi:20190927101256p:plain

移管手続きは完了です。オースコードは移管する際に必要な情報になっているので、取扱には注意してください。

移管手続き(転入)

いよいよConoHaドメインに転入します。

  1. ConoHaへログインし、ドメイン→移管をクリック。
    f:id:toushimi:20190927102104p:plain

  2. 転入ドメインを入力し、「続ける」のボタンをクリック f:id:toushimi:20190927102238p:plain

  3. 確認項目でAuth Codeを入力します Auth Codeは今回さくらから来ているメールでの「オースコード」と同じです。コピペしましょう。 f:id:toushimi:20190927112537p:plain

  4. 支払い方法を入力します 私はついでにWINGも使ってみようと思ったのでWING契約価格の0円で移行です。 最低利用期間とかあるのかな……? f:id:toushimi:20190927112941p:plain

  5. 移行後は「スタッフ審査中」のステータスになるようです。 f:id:toushimi:20190927113249p:plain

  6. ついでにメールも来ます。 f:id:toushimi:20190927113342p:plain

  7. 審査は1週間かかる場合があるらしい。 f:id:toushimi:20190927114928p:plain

  8. 審査は2時間ぐらいで終わって、移管処理待ちになりました。 f:id:toushimi:20190927132200p:plain

  9. 合わせて、レジストラトランスファーアウトのメールがJPRSから来ました。ちょっと前に話題になった「待っていたら自動で承認される」やつです。今回は確かにやったので、「承認」の手続きを行いました。 f:id:toushimi:20190927132352p:plain

  10. [ConoHa]ドメイン情報認証のお願い というメールがきました。 このメール、どのドメインの情報認証なのかわからない……。転入に際して有効なメールアドレスであることを確認する内容とは思うんですが、よくわからない。 そしてConoHaと銘打たれているけど、 とりあえず、確かにこのメールアドレスがドメインで利用しているのは間違いないので、リンクをクリックしました。 f:id:toushimi:20190927140742p:plain

  11. リンクをクリックするとこんな画面になりました。 f:id:toushimi:20190927140042p:plain

  12. ちょっとしたら、ドメイン移管の画面が出ました。 ドメイン移管が終わったようです。 f:id:toushimi:20190927141104p:plain

  13. ドメイン移管が終わったら、ドメインリスト側で表示されます。 f:id:toushimi:20190927141312p:plain

移管は終わりました。次はWhois情報公開代行とRoute53の確認です。

toushimi.hatenablog.com

Windows上でDocker+IntelliJの開発環境をつくる

そもそもMacで開発してLinuxに動かす記事が多すぎて、私みたいなWindows開発者は発狂してしまいそうになります。
IntelliJではDockerのサポートがあるんだけど、私は基本的にVirtualBoxVMware HypervisorでLinuxを動かしてWindows上でコードを書くのでつまりつらい。 ここではIntelliJのLaunchConfigurationにDocker Imageの項目を足すまでをします。 今回はRubyMineですが、IntelliJ+Windowsの方がDockerを使うならPyCharmだろうとIDEAだろうと関係ないはず……。

開発環境

OS: Windows 10 ( IP: 192.0.2.1 )
IDE: RubyMine 2018.3.4 Docker: 1.13.1 ( IP: 192.0.2.2 ) on fedora 28

Docker Serverを外から叩けるようにする

Dockerは基本設定ではUNIXドメインソケットを利用して通信するため、TCPでLISTENしていないです。 そこで、/etc/sysconfig/docker を変更し、引数を追加します。 firewallがある場合、2375/tcpを開けておいてください。

4c4
< OPTIONS='--selinux-enabled --log-driver=journald --live-restore'
---
> OPTIONS='--selinux-enabled --log-driver=journald --live-restore -H tcp://0.0.0.0:2375 -H unix:///var/run/docker.sock'

入れ終わったらsystemctl restart dockerでDocker Serverを再起動。

IntelliJ Docker Pluginを起動する。

IntelliJ シリーズを起動して、右上のEdit Configuration

f:id:toushimi:20190219163119p:plain
Launch Configuration

後はTCP Socketにラジオボタンを移動して、IPおよびポート番号を記入

f:id:toushimi:20190219162947p:plain
IntelliJ DockerPlugin

OKを押すとこんな感じの接続が見れるようになります。あとはMacの皆さんと一緒。

f:id:toushimi:20190219163925p:plain
Docker Toolbar

参考資料

Turn on Docker Remote API on Ubuntu (on port 2375) · GitHub